hakatashiが個人的に書き留めている単語帳から一日一語ずつ紹介します

十人組

じゅうにんぐみ

近世につくられた十人(十軒)をひとつの単位とした共同組織。その目的に応じて種々の十人組が存在した。

  1. 徳川幕府が慶長八年(一六〇三)に京都の町につくった連帯責任を負う相互検索制度。
  2. 近世、十軒を一組として五人組と同じく治安維持、貢納の連帯責任をおわせた相互扶助、相互検索制度。
    ※公室年譜略‐慶長一三年(1608)一〇月二日「百姓拾人くみに判形つかせ可レ申事」
  3. =じゅうにんりょうがえ(十人両替)

コトバンク「十人組」より引用

後添

のちぞい

妻と死別または離別した男が、そのあとで連れ添った妻。二度目の妻。後妻。うわなり。のちぞえ。のちづれ。のちよび。
※俳諧・曠野(1689)員外「なみだみるはなればなれのうき雲に〈嵐雪〉 後ぞひよべといふがはりなき〈越人〉」

コトバンク「後添」より引用

改悛の情

かいしゅんのじょう

過去に犯した過ちを悔い改める気持ち。

駆梅院

くばいいん

娼妓の健康状態、特に花柳病の有無の検査、治療を行なうため遊郭所在地に設けられた病院。慶応四年(一八六八)横浜吉原町に初めて設置。明治九年(一八七六)法令により全国各地に設置。駆黴病院。

コトバンク「駆梅院」より引用

ベトコン

Việt Công

1960年に南ベトナムで、北ベトナムの指導のもと結成された南ベトナム解放民族戦線の俗称。南ベトナム政府軍・アメリカ軍・韓国軍などとベトナム戦争を戦って勝利。南北統一後はベトナム軍に吸収された。

デジタル大辞泉「ベトコン」より引用

気韻生動

きいんせいどう

芸術作品に気高い風格や気品が生き生きと表現されていること。また、絵画や他の芸術作品などに、生き生きとした生命感や迫力があり、情趣にあふれていること。

デジタル大辞泉「気韻生動」より引用

社稷

しゃしょく

  1. 古代中国で、天子や諸侯が祭った土地の神(社)と五穀の神(稷)。
  2. 朝廷または国家。「社稷の危機」
  3. 朝廷または国家の尊崇する神。
    「宗廟―の神の照らさせ給ふやうを」〈愚管抄・七〉

デジタル大辞泉「社稷」より引用

又者

またもの

将軍・大名などに直属していない家来。又家来。陪臣。
「―の某、御前の恐れ」〈浄・忠臣蔵〉

デジタル大辞泉「又者」より引用

髀肉の嘆

ひにくのたん

功名を立てたり手腕を発揮したりする機会のないのを嘆くこと。蜀の劉備が、平穏な日々が続き、馬に乗って戦場に行くことがなかったため、内ももの肉が肥え太ってしまったのを嘆いたという故事による。

デジタル大辞泉「髀肉の嘆」より引用

梟盧一擲

きょうろいってき

思い切ってさいころを投げる。大勝負に出ることのたとえ。
「梟盧一擲と云う冒険的思想は、戦争にも博奕にも通じた同一の根本思想である。」(幸田露伴「侠客の種類」)

大修館四字熟語辞典「梟盧一擲」より引用

一揖

いちゆう

軽くおじぎをすること。一礼。
「合掌して、やがて笠を脱いで―したのであった」〈鏡花・草迷宮〉

デジタル大辞泉「一揖」より引用

糅てて加えて

もててくわえて

ある事柄にさらに他の事柄が加わって。その上。おまけに。多く、よくないことが重なるときに使われる。「事業に失敗し、糅てて加えて病魔に冒される」

デジタル大辞泉「糅てて加えて」より引用

孺子

じゅし

  1. 子供。童子。
  2. 年若い者や未熟な者をさげすんでいう語。若造。青二才。
    「後代の―の悪作劇に定めし苦い顔をしたことであろう」〈芥川・芭蕉雑記〉

デジタル大辞泉「孺子」より引用

付け届け

つけとどけ

  1. 謝礼・依頼・義理などのため贈り物をすること。また、その金品。「盆暮れの付け届け」
  2. 通報すること。届け出ること。
    「長聞き付けて、この男をば―しければ」〈仮・仁勢物語・下〉

デジタル大辞泉「付け届け」より引用

陪審定理

ばいしんていり

ニコラ・ド・コンドルセによって示された確率論に関する定理。多数決の参加者の判定能力が50%より高い場合、参加者を限りなく増やすことで多数決は常に正しい結論を得ることができる。